【医療保険と3大疾病を同時に保障】SOMPOひまわり生命「健康をサポートする医療保険 健康のお守り」を解説【メリット・デメリット】

今日のなるほどは…

SOMPOひまわり生命「健康をサポートする医療保険 健康のお守り」

を解説していきます!!

商品改定した、新しい保険です。

※読み終わるまでの目安は6分です。

それではどうぞ♪( ´▽`)

1.評判★★★★☆

まず、商品名が長い…。笑

あと、「SOMPOひまわり生命」とは

損害保険会社の「損保ジャパン」でご存知の「SOMPO」がグループ展開している生命保険事業の会社名です。

募集人は「ひまわり生命」とだけ呼んでいますので、ここでもそのように統一します。

今回ご紹介する、「健康のお守り」は2020年6月より商品内容をガラッと一新した新商品になります!

その印象としては

どうした、ひまわり生命、本気出してきたか?

そんなところです!

現状、先頭を切る医療保険群に割って入るほどの保障内容を備えていますので紹介していきます!

おすすめポイント

①保険料払込免除特約が凄まじい(医療用保険料免除特約)

こちらは「所定の状態になったら、以後の保険料の支払いが不要になり、保障だけが続いていく」という特約です。

付帯される方も多いこの特約ですが、基本的には3大疾病が保障対象になります。

がん、急性心筋梗塞(または心疾患)、脳卒中(または脳血管疾患)

ですが、ひまわり生命の「健康のお守り」は7大疾病を保障対象にしています。

いわゆる生活習慣病というもので、先程の3大疾病に加えて、

慢性腎不全、肝硬変、糖尿病、高血圧性疾患

が含まれます。

払込免除の対象を7大疾病まで広い保険会社は、私の知る限り、朝日生命の「スマイルメディカルNEXT α」という商品くらいかと思います。

なので、この二つの払込免除を比較してみましょう!

ひまわり生命要件朝日生命
がん(上皮内がん含む)診断確定がん(上皮内がん含まず)
心疾患入院or手術急性心筋梗塞
脳血管疾患入院or手術脳卒中
慢性腎不全腎移植、永続的な透析慢性腎不全
肝硬変食道・胃静脈が破裂等肝硬変
糖尿病壊疽、網膜症で手術糖尿病
高血圧性疾患大動脈瘤の破裂or手術高血圧性疾患

ご覧いただいて分かるように、3大疾病の部分(太字)が広くカバーできる保障になっています。

病名を指定するのではなく、範囲を指定しています。

例えば、狭心症や心不全という病気は急性心筋梗塞を保障する保険では保障対象外になりますが、

心疾患を保障する保険では対象となります。

ちなみに、急性心筋梗塞という病気は心疾患発症の患者さんの内、2.7%程度しかいません。

割合からしてかなり低いということですね。

また、これら7大疾病に加えて、

・障害等級1級または2級に該当し、年金の受給があったとき

・所定の就労不能状態に該当したとき

も免除になります。

現行で販売されている医療保険の中では

範囲の広さ、要件の軽さにおいて一番だと思います。

②3大疾病一時金特約が受け取りやすい!(医療用新三大疾病一時金特約)

こちらの特約も現在ある、医療保険やがん保険、さらには3大疾病保険の中でも1番かと思います。(ネオファースト生命が同内容としてきたため1番が2社です。)

【最新 解説】ネオファースト生命「ネオdeいりょう」とはどんな保険?評判も含めて紹介!【メリット・デメリット】

がん(上皮内がん含む)、心疾患、脳血管疾患で要件に該当すると、1年に1回繰り返し無制限で〇〇万円の一時金支払いとなります。

こちらについては、ひまわり生命とはなさく生命で比較します。

はなさく生命 「はなさく一時金」(3大疾病保険)

なるほど 3大・7大疾病保険 はなさく生命「はなさく一時金」

ニッセイグループのはなさく生命より販売している、3大疾病などに特化した医療保険です。

疾病ひまわり生命はなさく生命「はなさく一時金」
がん診断、2回目は入院診断、2回目は入院
心疾患入院開始急性心筋梗塞:1日の入院or手術
それ以外の心疾患:20日の入院or手術
脳血管疾患入院開始脳卒中:1日の入院or手術
それ以外の脳血管疾患:20日の入院or手術

比較していただくと分かりますように、ひまわり生命の方が、急性心筋梗塞かそれ以外か?という区別なく、「入院開始」で支払い要件に該当します。

※「はなさく生命って何?」という方はこちらで解説しています

なるほど 医療保険 「はなさく医療」

※ちなみに「はなさく生命」の定める要件はとても軽い方です。もっと厳しい要件を定めている保険会社もたくさんあります。

例えば、

狭心症でもカテーテルによる治療などで早期回復、退院、手術なしといった場合が増えてきています。

とすると、心疾患の保障に入っていた方は保障対象になるので安心できるかもしれません。

しかし、要件が20日以上の入院or手術ですので、要件に該当しないので、給付を受け取ることはできません。

一方、ひまわり生命の場合だと「入院開始」でOKで、要件に該当しますので、給付を受け取れます。

ちょっとの差なんですけど、受け取れるか受け取れないかという大きな差になりますので、注意してください。

今回のひまわり生命の他に、「疾患の中で区別せず一律」でかつ「入院開始」の保険会社は

三井住友海上あいおい生命の「新医療保険Aプレミア」という医療保険の中にある、「3大疾病入院一時給付特約」がありますが、

こちらの特約は「がん」についても要件が「入院」になります。「診断」ではもらえませんのでこの点でもひまわり生命が優れています。

③がん診断給付特約も受け取りやすすぎる!(医療用新がん診断給付特約)

がんと診断された際に一時金として〇〇万円を受け取るという保険です。

この診断一時金を1年に1回、回数無制限で受け取れます。もちろん「上皮内がん」含みます

がん治療のために備える保険としては王道の「診断一時金」ですが、この保険のすごいところは2回目以降です。

2回目以降の受け取り要件が「前回のがん診断給付金のお支払い事由に該当した日から起算して1年経過後に新たにがんと医師により診断確定されたとき(その他、朝日生命「スマイルセブンスーパー」)とあります。

※追記

朝日生命「スマイルセブンスーパー」は初回も2回目以降も「がん(上皮内がん含む)と診断確定されたとき」となります。

ひまわり生命は「新たにがんと医師により診断確定」とあり、確認したところ、再発や転移による新たながんは診断確定でよく、原発のがんについては「入院、継続の入院、外来治療」が1年経過後にあった際には再度受け取れます。

他の会社と比較しましょう。

「前回のがん診断給付金のお支払い事由に該当した日から起算して1年経過後にがんの治療目的で通院されたとき」(FWD富士生命、T&Dフィナンシャル生命など)

「前回のがん診断給付金のお支払い事由に該当した日から起算して1年経過後にがんの治療目的で入院されたとき」(ほとんどの保険会社)

受け取りやすさの順序でいくと

   診断確定 → 通院 → 入院  

になります。

例えば、

初回は診断時に一時金を受け取りました。

がん治療のメインとして、抗がん剤治療をする患者さんも多いですが、なかなか自分にあった抗がん剤を見つけることができず、診断されてから1年が経過しました。

医師より、「もう少し、今のがんの治療を続けていきましょうね」(診断)

とのことで治療を続けることとしました。

抗がん剤の治療をしてもらうために病院へ通って外来でお薬を処方してもらいます(通院)(外来)

多少、仕事なども復帰できるようになり、副作用と向き合いながら、治療を頑張ろうと決意しました。

…「あれ入院は?」

と思いましたよね?

がんの再発や転移などでは入院するケースもあるかもしれません。初発のがんの場合だと1年経過して入院することもゼロではないと思いますが、「診断」や「通院」と比べると確率は低いでしょう。

決して、大袈裟なストーリーというわけではありませんので、注意してくださいね!

ひまわり生命のこの、がん診断特約はどんながん保険よりもどんな医療保険の特約よりも優れている、現状NO1だと思います!

④抗がん剤特約がアノ保険会社といっしょ!?

アノ保険会社とは、そう、チューリッヒ生命のがん保険です。

なるほど がん保険 「終身ガン治療保険プレミアムDX」

抗がん剤治療を実施した月ごとに〇〇万円、自由診療の抗がん剤を実施したら倍額支払いとなります。

保障の中身は全くいっしょですので、完全にパクったのかもしれませんね。笑

いいところを真似するのは悪いところではありませんし、お客様としては選択肢が増えますからいいと思います。

では、保険料を比較してみましょう! すべて、終身払いです。

年齢
性別
ひまわり生命
保険料免除なし
チューリッヒ生命
保険料免除なし
ひまわり生命
保険料免除あり
チューリッヒ生命
保険料免除あり
30歳
男性
500円790円790円860円
30歳
女性
930円680円1310円740円
40歳
男性
740円1060円1240円1200円
40歳
女性
1320円820円1850円920円
50歳
男性
1140円1560円2030円1850円
50歳
女性
1550円900円2180円1030円

比較してみると、

1、保険料免除を付けない場合、男性はひまわり生命が、女性はチューリッヒ生命が割安

2、保険料免除を付けた場合、ほとんどの場合でチューリッヒ生命が割安

と分かります。

1については興味深い結果になりましたが、2は少し訳ありです。

というのも、チューリッヒ生命のがん保険につけられる「保険料払込免除特約」は悪性がんのみを対象としています。

※「がん保険」なので当然のことです。

ただ、ひまわり生命の医療保険に付けられる「保険料払込免除特約」は

①で説明した通り、7大生活習慣病などが対象です。

つまり、心疾患で入院した際にがんの保障に対する支払い

チューリッヒ生命は支払い継続、ひまわり生命は払込免除

となりますので、保険料がひまわり生命の方が高くなって当然なんです。

でも、そう考えると、保険料の差がほとんどない場合もあるので、しっかり検討したいですね!

ちなみに、チューリッヒ生命では月々1500円以下の保険料の申し込みはできません。笑

なので、上の表を見て、申し込みを検討された場合でも、ほとんどの試算で1500円を下回っていますので、申し込めませんのであしからず。

ざんねんポイント

①パンフレットがわかりづらい

これ、致命的なんですよね。

字が多いと読む気がしない。(私の記事も多いです、すいません。)

しかも書いてあることが、専門用語だらけとなると、理解が難しい。

私も、パンフレットを入手してから、読み込むまで相当時間がかかりました。

他社はやはり、理解を早めてもらうために、図やグラフを使って、色分けもしています。

ひまわり生命は「とにかく文章で勝負!」みたいな感じがしてしまいます。笑

これではせっかく資料請求しても内容の理解が捗らないし、

せっかくいいオプションを用意していても訴求にならないし、

「売り手」がいないと成り立たないようではもったいないですね。

②よくわからない特約が多い

今回の改定により特約がものすごく多くなりました。

特約の名前ってフクザツカイキな名前が多くて、一回読むだけではわからないんですよ。

「これとこれって何が違うの?」ってよくなりますが、今回もなりました。

「医療用新がん外来治療給付特約」

「医療用抗がん剤治療給付特約」とか

「医療用健康回復支援給付特約」

「医療用総合生活障害保障特約」とか

パッと見でわからない!!

やはり、「わかりやすさと親しみやすさ」が大事で、せめてペットネームつけるとかして欲しいです。

③使い勝手もよくわからない特約が多い

「医療用健康回復支援給付特約」という特約があるのですが、

「高血圧症、脂質異常症、高血糖症の投薬治療を受けた場合、1回かぎり5万円を受け取る」

という特約です。

要りますかね…?

この特約に加入している人は生活習慣病の相談窓口を利用できるのですが、

要らないかなあ…と思ってしまいます。

「医療用総合生活障害保障特約」という特約があるのですが、

7大疾病、就労不能状態(障害等級1または2)、要介護3以上、高度障害

で〇〇歳まで毎月〇〇万円支払い

という特約です。

さっきよりは必要性ありそうな感じしますけど、

私だったら、「収入保障保険」で備えます。

そのほうが、割引も使えて保険料が安いのと、死亡保障も付帯されます。

選択肢が増えることはいいとは思いますが、もう少し使い勝手の良い特約にしてくれると嬉しいです。

4.こんな人におすすめ

新しく医療保険を検討している人にもおすすめですし、見直しを検討している方にもおすすめです。

保険料の水準も最安値というわけではありませんが、

保障も範囲が広く、要件も優しく、他社のいいところを一つの保険でまとめれると思います。

久々にいい商品が出てきたなあと思います!

一度検討してみる価値ありです!

5.まとめ

ひまわり生命はというと今まで数多くある生命保険会社の中にひっそりと埋もれていたような印象です。

ただ、今回の医療保険をきっかけに風穴を開けたのではないかと思う位の大改定でした!

保険会社の本気度が見えてきますが、果たしてどうなるか楽しみです。

ちなみに今回の医療保険以外は改定されていないので、注意してください。

私の予想ですが、紫色のあの会社が近いうちに商品改定してくるんじゃないかな

【最新 解説】ネオファースト生命「ネオdeいりょう」とはどんな保険?評判も含めて紹介!【メリット・デメリット】

(紫色の会社というのはネオファースト生命のことです。案の定、改定しひまわり生命より条件次第では保険料割安です。)

黙ってないんじゃないかなー?と思ってまして、

他社から新商品が出ると、それをそっくり真似して、保険料を安く販売する、とある保険会社があるんですよー。

もしも、的中したら報告します。

最後に、

保険というのは「需要と供給」というのはなくて、「価格競争」してはいけないという決まりがあります。

我々が払う「保険料」というものは誰かに回り回って「給付金」になり「保険金」になります。

なので、「価格競争」はしてはいけないんです。

そんな状況で、保険会社はどこで「独自性」を出すかというと、「保障の内容」で勝負するしかないんですよね。

そして今回、ひまわり生命が勝負してきたわけなので、嬉しく思います。

いつまで経っても「そんなの受け取れんのかよ!!」と怒りたくなるような保障ばっかり揃えている保険会社など、たくさんありますからね。

今後も新商品や、改定などありましたら、最速で紹介していきますので、

皆さんのご意見ご感想をお待ちしております。

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