なるほどコラム「入れる保険ありますか…?」【緩和型医療保険】

実際にあった保険相談の一例を元に、近い境遇で困っている方へのヒントとしてお届けします。

  • 40代女性
  • 現在、○○生命(更新型)に加入中
  • 子宮頸部高度異形成で6年前に円錐切除術を実施
  • 緑内障で4年前に手術あり
  • 見直し希望

子宮頸部異形成は程度によって「上皮内がん」と認定され、保険加入が難しくなる傷病の一つです。

今回この方にご紹介した、保険は、

はなさく生命 「かんたん告知 はなさく医療」

です。

どんなご相談だったのか、どうして、はなさく生命になったのか、経緯とポイントをお伝えしていきます。

ヒアリング

お客さま
お客さま

○○生命に加入しているけど、がん保険をつけれないということなので、この際だから全部見直したいです。

なるほけ先生
なるほけ先生

わかりました。なぜがん保険を付けれないということだったのでしょう?

お客さま
お客さま

6年前に子宮頸部異形成で手術したことが理由で、難しいと言われました。

なるほけ先生
なるほけ先生

そうなんですね。手術後の経過について教えてください。

お客さま
お客さま

手術が終わった後は、少しの間経過を見ましたけど、治療はその時からしていません。現在は、自主的に1年に1回のがん検診を受診しています。やっぱり心配なのでね。

なるほけ先生
なるほけ先生

かしこまりました。おそらく加入できる保険会社はあるかと思いますので、ぜひご安心ください。

後は、どんな保障にしていくか考えていきますので、よろしくお願いします。

今回のお客さまの一番のポイントは「加入できる保険があるかどうか?」です。

お客さまも「見直す」ことが第一ではなく「がん保険に加入できなかった」という結果にがっかりされていますので、まずは「加入できる保険があるかどうか」を探していきます。

「子宮頸部異形成」は罹患されている方が多い割に、本人はあまり重大性を理解しておらず、治療等されていない方も多いです。

それもそのはず、子宮頸部異形成は

軽度・中度・高度

と程度が分かれており、その中でも「高度異形成」となると、保険会社としては「上皮内がん」と同等として、告知の査定が厳しくなります。

また、「軽度異形成」であっても、保険会社によっては厳しい査定をしておりますが、根気強く探すと、中には無条件で加入できる保険会社もありますので、乗合代理店などを頼ってみましょう。

提案

今回のお客さまは手術後の経過は「自身によるがん検診」をしています。

これが「医師の指示による1年に1回程度の検査」であると、いわゆる「経過観察」扱いとなり、医師の管理下にあるので、保険会社の査定も厳しくなります。

入院や手術をした事実以上に「現在どうなっているか」が重要

お客さまの中には「入院と手術をしました」と教えてくれるのですが、現在は「完治」なのか「治療中」なのかはっきりしない方が多いです。

もちろん「完治」であれば査定上優しくなりますので、保険加入を検討される際ははっきりさせておくことをお勧めします。

そして、今回ご紹介した保険会社は、

ネオファースト生命 「ネオdeいりょう 健康プロモート」

はなさく生命 「かんたん告知 はなさく医療」

の2商品です。

理由は、告知の内容です。

ネオファースト生命の告知が以下です。(「ネオdeいりょう 健康プロモート」パンフレットより引用)

告知④は実際の手術は5年以上前なので「いいえ」に該当。

告知⑤も「告知日よりさかのぼって5年より前に診断確定されたがん・上皮内新生物は…含まない」とありますので、「いいえ」に該当します。

よって、加入OK!

はなさく生命の告知が以下です。(「かんたん告知 はなさく医療」パンフレットより引用)

告知③は手術は5年以上前であり、検査も「医師によるすすめ」ではなく「自主的ながん検診」をしている状況なので「いいえ」に該当。

告知④もがん検診を受診するも指摘はなしとのことで「いいえ」に該当します。

もしも同じ「子宮頸部異形成」で保険加入にお困りの方はこちらの2社は「がん保障」もお付けできる緩和型医療保険としてお勧めです。

子宮頸部異形成で「がん保障」をつけるなら「ネオ」か「はなさく」

結論

  • ○○生命の加入中の保険は更新型のため保険料の上昇を終身タイプの緩和型医療への見直しで回避
  • 希望していた「がん保険」を緩和型医療保険の特約として持つことで備えることができた
  • がんの保障内容は「1年に1回複数回支払い」かつ「上皮内がんも同額保障」
  • ネオファースト生命とはなさく生命を同内容で比較した時、保険料が割安だったのがはなさく生命
  • はなさく生命で申し込み

ネオファースト生命は5年後に所定の条件を満たすと、保険料が安くなる「健康保険料特則」があり、適用されるとはなさく生命よりも割安になるが、「健康保険料特則」の適用とならなかったことを想定して、はなさく生命を希望されました。

なるほけ先生より

昨今保険会社は、「緩和型医療保険」の告知条件が複雑化しています。

日々、取扱いしているのですが、保険会社ごとに細かな解釈なども違っており、細心の注意を払っています。

ただ、持病があって加入を断られてしまった方などにとって、緩和型医療保険は頼みの綱でもあります。

大手生命保険会社や共済などはほとんど緩和型医療保険のラインナップがありませんので、一度それらの会社で断られてしまうと、「私って入れないんだあ」と肩を落としてしまうところかと思います。

そのような方でもぜひもう一踏ん張りしていただいて、お近くの乗合代理店やインターネットを駆使して、お調べいただくと、検討できるかもしれません。

以下に、すごく簡単ですが、入院・手術の遡って問われる年数で、まとめましたので、参考にしてください。

2年以内の入院・手術

はなさく生命、ネオファースト生命、オリックス生命、メディケア生命、あんしん生命、ひまわり生命など

1年以内の入院・手術

メットライフ生命、朝日生命

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