今日のなるほどは…
JA共済 「終身共済」
を解説していきます!!
※読み終わるまでの目安は5分です。
- 評価★☆☆☆☆
- おすすめポイント
- ざんねんポイント
- こんな人におすすめ
- まとめ
それではどうぞ♪( ´▽`)
1.評価★☆☆☆☆
皆さん、「共済」ってご存知ですか?
CMなどで魅力的なフレーズが並んでいて、興味そそりますよね!
「保険料が一定」とか「余った掛け金は戻ってくる」とか。
書く前からワクワクしています笑
ちなみに、「共済」と一言で言っても色々あるようで、今回取り上げるJA共済の他に、
こくみん共済coop(全労災)、都道府県民共済は知られたところだと思いますが、
お勤め先によっては、教員共済や公務員共済、漁業共済など、いっぱいあります。
加入している方も多いのでは?
よく生命保険と共済はどう違うんですか?という問い合わせをいただきますが、
細かな違いはありますが、加入して保障してもらう分には同じですので、ご安心を。
今回の終身共済ですが、仕組みが少し複雑ですので、おすすめポイントに入る前に仕組みの解説をします。
JA共済、HPより30歳男性の契約例を使って解説します。
保険料:13483円/月
主契約:終身保険200万円(保険料払込期間60歳)
特約:定期保険特約800万円(保険料払込期間、保障期間60歳)
災害給付特約500万円(保険料払込期間、保障期間80歳)
災害死亡特約500万円(保障期間60歳)
→200万円(保障期間60〜80歳)(保険料払込期間80歳)
家族収入保障特約120万円/年(保険料払込期間、保障期間60歳)
1、まず、災害〇〇特約とはですが、
端的にいうと病気死亡では保険金は受け取れません。
「災害や所定の感染症による死亡・所定の第1級後遺障害の状態・所定の重度要介護状態の場合にお支払いします。」とあるように、事故や災害、感染症などの「ごく稀なケース」で亡くなった際に支払う保険金です。
よって、災害〇〇特約のタイプの保険は「発生の確率がそもそも低い保険」なので保険料も抑えられています。
※後ほど解説します。
2、主契約以外は全て掛け捨ての定期保険になります。
※「定期保険」についてはこちらで解説しています。
3、家族収入保障特約は、「万が一があったら年間120万円を60歳まで支払い=毎月10万円を60歳まで支払い」と同じ意味で、後ほど触れますのでおさえておいてください。
以上3点の特徴があるということを理解した上でおすすめポイントに入りましょう。
2.おすすめポイント
①「割戻金」がある
共済にて経費等を差し引いて余った剰余金を共済に契約中のお客さま宛てへ返還する制度があります。
こくみん共済は調べるとすぐに分かったのですが、JA共済は調べ切れませんでした。
ただ、JA共済のディスクロージャー内には割戻金の計算例がありましたが、おおよそ上記の保障内容で月々1180円の割戻金があった計算になります。
保険会社の「配当金」という仕組みとほぼ同義になりますが、「配当金」が現在も高く維持されている保険会社は日本生命くらいではないかと思います。
毎月のお得感はあるかもしれません。
②JA共済という一つの窓口で、生命保険から損害保険まで検討できる
今回は生命保険のご紹介ですが、その他にも自動車共済や建物更生共済(ほぼ火災保険)を検討することができます。
3.ざんねんポイント
本日のメインになりますので、お付き合いください。笑
①保険料が高い
いきなりですが、共済のイメージを覆してしまうかもしれません。
まず、共済のそれぞれの保障を生命保険会社で置き換えてみます。
終身保険:オリックス生命
200万円 支払期間60歳 保障期間終身=4526円(月払い)
定期保険:メディケア生命
800万円 支払期間60歳 保障期間60歳=1499円(月払い)
家族収入保障保険:オリックス生命
10万円/月(120万円/年) 支払期間60歳 保障期間60歳=2570円(月払い)
合計:8595円(月払い)
災害死亡保障のみを保障する生命保険会社はほとんどないのでインターネット試算ができません。
なので、JA共済の60〜80歳までに支払う2つの災害〇〇特約の年間保険料が3800円とのことなので月々に直すと約320円くらいとわかります。
よって、
生命保険会社でそれぞれ、終身共済と同じ保障を探した場合、
8915円(月払い)
でお持ちいただけます。
こちらの終身共済の掛け金が13483円ですので、差額が4568円もあります。
割戻金を受け取っても、高いですね。
※JA共済の支払いが終了した時点で36万円もらえることを考慮してみても月々3568円の差額
高い保険料を支払って、割戻金をたくさんもらえるなら魅力的なのですが、そうでもないみたいなので、ざんねんです。
②パンフレットがわかりづらい
セット商品のように見えますが終身保険単体でも加入を検討できます。
また、パンフレット内には「死亡時の受け取り総額例」があるのですが、その例が、
先程紹介した、「ごく稀な」災害による死亡を想定していますので、見た目の保障額が大きく見えてしまいます。
総額4400万円受け取る表示になっていますが、もし病気で万が一があったときは3400万円の受け取りで、1000万円は受け取れませんので、あしからず。
(1000万円は大金ですよね…?4400万円と思っていたら、3400万円だったら、どうして?って疑問を持ちますよね?)
もう一つ。
家族収入保障特約を「年金」と表記しています。
普通「年金」とは老後にもらえるお金だから、貯蓄されているように思いませんか?
家族収入保障特約は「受け取り方が毎年120万円」という意味での年金です。
実際に私のもとにも、「年金保険入っています」と言って、この保険持ってこられたお客さまがいらっしゃいました。
4.こんな人におすすめ
すいません、思い浮かびません。
保険料であったり、保障の自由度であったり、わかりやすさなどの点でも私だったらおすすめしません。
既に加入中の方に対して無理に見直しを勧めたりもしませんが。
5.まとめ
ボリューム不足でまとめまで来てしまいました。
いいところも悪いところも、深みのない保険であったなあと思います。
JA共済の中でも契約件数を伸ばしている保険なので、どこに魅力があるのか探そうという視点で勉強しました。
でも、なかなか見つけられませんでした。
すいません、今回はこれくらいにして、次回の記事はしっかり充実させます。
皆さんのご意見ご感想をお待ちしています。